セクシュアリティが、なんであれ。
私はずっと、自分を「ノンセクシュアル」だと思っていた。
し、今でもそう思っている。
だけど、先日、その想いが少しだけ、揺らいだことがあった。
私は、恋愛が苦手だっただけなのではないか?
そう思った出来事があった。
私は、もともと、恋愛に対してそこまで積極的ではない。
出来たら楽しいだろうな、とは思うけど、
人生において必須事項だとは思っていない。
結婚だって、もうあきらめていて、
もう、恋愛もせず、一人で生きていくんだと思っていた。
でも、少しだけ、良いなと思ってしまったのだ。
祖母が、はにかんで祖父のことを好きだといった姿を見たとき。
祖父が、祖母のことを想っているときの瞳を見たとき。
愛する人がいること、人から愛されることは、すごく素敵なことで、
そんな関係を、私もいつか築いてみたいと思ってしまったのだ。
その時、私はその自分の感情に驚いた。
また恋愛をしたいと、思うことはないと思っていたから。
もしかしたら、また恋愛できるかもしれない。
もしかしたら、私が諦めていただけなのかもしれない。
恋愛を、遠ざけていただけなのかもしれない。
そう思った。
私は、ことごとく自分に自信がない。
人から嫌われるのが怖くて、愛されたくて、独りぼっちが嫌で。
だからあえて、人を避けて一人でいるのかもしれないと思った。
ひとりの時間は好きだし楽しいけれど、それだけじゃなくて、
人と関わることで、自分が傷つくのが怖いから、
自分を守るために人と関わらないんじゃないかと思った。
以前と比べれば、だいぶ自信もついてきたし、自己肯定感も上がってきたけれど、
それでもやっぱり、
私なんかが人から好かれるわけないと今でも思ってしまうし、
私のことを可愛いと思ってくれる人なんていないと思ってしまう。
人間関係、とくに恋愛においては、まったくもって自分に自信が持てないままなのだ。
でも。
もし少しずつ自己肯定感を上げていって、自分に自信がついたら、
私にも恋愛ができるかもしれない。
いつか、大好きな人の前で、たくさん笑って幸せを感じられる日がするのかもしれない。
今自認しているセクシュアリティがなんであれ、
大切なのは、そこに当てはめすぎないことだ。
いつか分からない未来に、恋愛をしているかもしれないと思うと、
少し楽しみに感じる。
なんであれ、無理せず、自分らしく。