気づきと決意。
ひとつのことを続けられないのは、短所だと思っていた。
仕事も、人生も、洋服の系統さえ、
ひとつに絞れず、定められない自分が嫌いだった。
性別も、性格も、雰囲気も、
日によって変わる自分が怖かった。
全部ぜんぶ、嘘をついているようで、
自分がわからなくて、信じられなくて、
ずっと、自分をダメだと思っていた。
私は心のどこかで、
人はひとつの型に必ずはまる、
はまらなければいけない、と
思い込んでいたのかもしれない。
でも。
そうじゃなくてもいいのかもしれない。
定まらいままでも、いいのかもしれない。
私は元々、好奇心旺盛で、なんにでも興味を持った。
その代わり、飽きるのも早かった。
一定のところに留まりたくない。
縛られたくない。
そう思うのは、性質のようなものらしかった。
『ある程度不安定な方が、逆に安定する』
以前星占いをしてもらった時に言われた言葉。
当時の私は、あまりピンと来ていなかった。
でも、今なら何となく、わかる気がする。
仕事も、住む場所も、やることも、好きなことも、
全部ぜんぶ、留まり続けると、それはストレスに変わる。
『ずっとこのままかもしれない』
という思いが、私をゾッとさせる。
決まっている、想定できる未来になんて
わくわくできない。
それが、わたしなんだ。
だから私は、これからは、
好きなように生きていく。
安定しない、留まれない自分を肯定して、
日々変わりながら、動きながら生きていく。
きっと、それが私の道。
私だけの人生。
生きてやる。