『わたし』を生きる。~わけあんlife~

自分らしく生きる、が目標の20代女子の雑記ブログ。

無心でお菓子を作った話。

 

 

今日、私は会社を休んだ。

 

 

 

昨日も、休んだ。

 

 

 

 

会社に行きたくない。

 

人に会いたくない。

 

外に出たくない。

 

 

 

 

 

これは、悪い前触れだと、

私は経験から知っている、

 

 

 

 

 

 

だから、会社を休んだ。

 

 

『これは必要な休息だ』

 

 

 

そう分かっていても、

なんだかズル休みのようで、

罪悪感に押しつぶされそうになる。

 

 

 

 

床に、布団もひかず、直に寝っ転がり、

何をするでもなくぼーっとしていた。

 

 

 

どのくらい経ったかは分からなかったが、

ふと、

『このままじゃいかん』

と思いたち、

 

近所に買い物に行くことにした。

 

 

 

 

今日は、日曜日。

 

 

道すがら、たくさんの人とすれ違った。

 

 

みな、なんだか楽しそうに見えて、

自分が、とっても惨めに感じた。

 

 

 

 

 

何とかメモした買い物を済ませ、家に向かう。

 

 

その道中、ふと、

『なんで私は生きてるんだろう』

と、思った。

 

 

 

なんで、こんなに苦しいんだろう。

 

何をそんなに悩んでいるんだろう。

 

 

だったらもういっそ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いかんいかん、とひとり頭を振り、

よぎった考えを振り払う。

 

 

悪い考えばかりが、

頭に浮かんでは消えていく。

 

 

もうどうしたらいいのか、

分からなくなったとき、

 

ふと、お菓子を作ろうとしていたことを思い出した。

 

 

 

 

そうだ、せっかくお菓子の材料を買ったんだ。

 

とにかく、このお菓子は作ろう。

 

 

そして、同居人と食べよう。

 

 

その後のことは、その後に考えよう。

 

 

 

 

 

 

そうして私は、お菓子を作るために、

家まで帰った。

 

 

 

 

家に着くと、外に出た疲れでしばらく動けなかった。

 

 

今度は椅子に座り、ぼーっとする。

 

 

 

 

 

 

しばらくして、また悪い考えが浮かびだした頃、

お菓子を作ることを思い出した。

 

 

 

 

 

 

とにかく、なにがなんでも、

このお菓子は作りきるんだ。

 

 

 

 

 

 

 

別に、大したお菓子じゃない。

 

初心者でも作れる、簡単レシピだ。

 

 

 

でも、私は立ち上がり、キッチンに向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

お菓子を作るのは、単純に楽しかった。

 

 

ただ、レシピに書いてあることに忠実に、

何も考えずに手順を進める。

 

 

 

 

あっという間に、作り終えた。

 

 

 

 

美味しそうな、甘い匂いが、

部屋中に広がる。

 

 

 

 

 

あー、こういうの、なんかいいな

 

 

と思った。

 

 

 

 

こういう日々を、過ごしていたいと思った。

 

 

 

 

 

 

 

少しだけ、

 

ほんの少しだけ、前を向けた

 

 

 

そんな、お菓子づくりの時間。