ある、物語。
私は、森の中に住んでいる。
大きな木の下にある穴が、私の家だ。
小さな扉をくぐって中に入ると、
私の部屋が広がっている。
中には、木を切って作ったテーブルと椅子。
広くはないけれど、
暖かくて、居心地のいい部屋。
私はこの部屋が、すごく気に入っている。
私はいつも、午前中には家を出て、
家の周りで食べ物を調達する。
家の周りには、きのこや木の実がある。
小さな畑も作っていて、そこで少々野菜も育てている。
今日のご飯を何にしようか、
思い浮かべながら食材を集め、
お昼になったら家に帰る。
ご飯を作って、ご飯を食べて、少し休憩したあと、
私は森を出て、人間の住む「マチ」に向かう。
マチには、人間がたくさんいる。
「クルマ」ってやつも、
「ジテンシャ」ってやつもいる。
上手く人間を避けながら、
ここでしか手に入らないものを買う。
用事が終わったら、帰って一休み。
そのあとは、少し畑の手入れをして、
お家の中でオシゴトをする。
暗くなってきたら、明かりをつけて、
夕飯を作り、夕飯を食べて、
お風呂に入ったら、暖かいお布団で寝る。
これが、私の日常。
穏やかで、暖かくて、幸せな生活だ。
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これが、私の夢だ。