止まってしまった。そして、気づいてしまった。
上手く回っていたような気がしていた。
上手くいっていると思っていた。
でもそれは、本当だろうか。
目を、背けていただけじゃないのか。
「そこ」を見ずに、明るい未来だけを見て。
自分を騙していたんじゃないのか。
本当に、上手くいっていると思っていた。
嘘じゃなかった。
でも、私はいつも判断を急ぐ。
「ほら、私は大丈夫」と。
自分を過信する。
見ているつもりだった。
でも、実際は見えていない部分もあったようだ。
いつの間にか、「我慢」をしていたようだ。
いつものことだ。
それでも、今までと違うのは、
ちゃんと前を向けていたことだと思う。
その生活に責任をもてていたことだと思う。
だから、ここまでやってこれたのだ。
でも、わたしは歩みをとめてしまった。
立ち止まってしまった。
そしたら、進めなくなった。
また、だ。
認めたくなかったんだと思う。
「私は大丈夫だ」と信じたかった。
だから、止まらずにいた。
止まってしまった今、気づいてしまった。
「重く黒い何か」に。
認めてしまった。
そいつの存在を。
もう、戻れない。
進むしか、無い。