私は、物語の主人公ではない。
人生を、長い物語だと考えたとき、
あなたは、自分自身を、どのポジションだと感じるだろう?
わたしは、きっと、わき役だ。
主人公の、親友、
ふと立ち寄った街で会話しただけの人、
落とし物を拾って渡してくれた人、
行きつけのカフェで、いつも見かける人。
きっと、そういう、ポジションだろうと思う。
これは、私自身が決めたことではなくて、
そう「感じている」。
もちろん、私の人生は、私が生きているものだから、
わたしが主体ではあるのだけれど、
これを、『物語』ととらえたときに、自分がどのポジションにいるか、というのは
人によって、感じ方が違うのだろうな、と思った。
私の周りには、自らが主人公として生きている人がたくさんいる。
(少なくとも私からはそう見える)
以前は、その人たちの感覚が、視点が、世界観が、全くわからなかった。
でも、ここ数年、そういった『主人公』の人たちの力を借りて、
彼らの視点を見させてもらう機会が何度かあった。
そのとき、純粋に、すごいな、と思った。
彼らの世界では、エネルギーに溢れていて、
世界がまぶしくて、
わたしには到底耐えられなかった。
そのとき、見えてる世界が違う、
世界のとらえ方が違うんだ、という事に気づいた。
わたしは、わき役である。
きっと、この物語を読んだ人の中で、
半分くらいの人しか気に留めないような。
でも、私はこのポジションを、案外気に入っている。
この、世界の中心から、少し外れたような場所で
過ごすのは、心地よい。
皆さんは、自分はどのポジションだと、感じますか?