「大人」という仮面。
わたしはやっぱり、
いつまで経っても子どもだ。
それは、成長していない、ということじゃなくて、
たぶん、元々『子ども』なんだと思う。
ねこは『ねこ』であるように
木は『木』であるように
わたしは『子ども』なんだと思う。
どちらかというと、『妖精』とかそういうほうがイメージは近いかもしれない。
ふだんは、人間のふりをして生活している『なにか』。
人間は、月日が流れれば、歳をとる。
歳をとると、『大人』になる。
でも、わたしは『大人』じゃない。
『子ども』だ。
月日が経とうと、歳をとろうと
それは変わらない。
人間の世界だと、『大人』になるとできることが増える。
いろんなところに行ったり、
いろんなことを知ったり、
できることが増える。
わたしは『子ども』だけど、
『大人』になることもできる。
だから、
必要なときだけ、『大人』になればいいのだ。
ずっとずっと、『大人』でいようとするから苦しいんだ。
ずっとずっと、『人間』のふりをしようとするから苦しいんだ。
必要なときだけ、人に紛れればいい。
そうやって渡っていくくらいが、
この世界はちょうどいいのかもしれない。