猫と暮らす、私の一日【癒しのある日々】冬編
朝、目が覚めると、体が自由に動かないことに気づく。
寝ぼけた頭で3秒考えた後、
「あぁ、」
と理解する。
体の上に、猫が乗っているのだ。
私が寝返りを打とうとしたり、
起き上がろうとすると、
体の上から落ちまいと、うまいことバランスをとるから面白い。
「ごめんね。」
そう一言声をかけて、起き上がる。
そうすると、不服そうに立ち上がり、まだ寝ている妹のベッドへ向かう。
その後姿を見送り、「さて、」とリビングへ向かおうとすると、
『起きたのか~』
と、もう一匹やってくる。
「おはよう、」
と声をかけ、一緒にリビングへ向かう。
リビングのドアを開けると、
眠そうな顔がひとつ。
「おはよう、」
と声をかけ、ひとなでする。
「ふにゃあ」
と、気の抜けた声が返ってくる。
私の朝は、こうして猫たちとの挨拶から始まる。
メイクをして、着替えて、もろもろの準備を整えた後、
出発する前に、
「いってくるね」
と、近くにいる猫をひとなでする。
これは、猫を飼い始めてからの、私の日課だ。
出かける前に、癒しと元気をもらってから出発する。
『行っちゃうのかぁ~?』
と返してくる子もいれば、
迷惑そうな顔をするだけの子もいる。
一日の終わり。
帰ってきたあと。
まずは猫たちを捜索するところから始まる。
リビングにいっぴき。
私の部屋に、いっぴき。
妹のベッドの上に、にひき。
うんうん、今日も定位置だね、
そう思いながら、いっぴきずつに「ただいま、」と声をかける。
夜が深くなると、
『さむい、さむいよ、』
と、猫たちが訴えてくる。
そうすると、「寒いのか、」といって、部屋のヒーターをつけてやる。
夕飯を食べた後、
リビングにいる猫に、ひとちょっかいをかけ、お風呂に向かう。
ゆっくりお風呂を堪能した後、
スキンケアやストレッチを済ませ、部屋に向かう。
その前に、リビングの猫に、本日最後のちょっかいをかける。
とても迷惑そうな顔をするけど、そんな顔も可愛くて、
「ごめんね、おやすみ、」
そう言って、部屋に向かう。
さて、
と、日記を書こうと座ると、
『やっときた』
と言わんばかりに、どこからか猫がやってきて、ひざに乗る。
「さむいのか~」
と撫でつつ、日記をかく。
そんな様子を、ベッドの上から不服そうにもう一匹の猫が見ている。
日記も書き終わり、さぁ寝るか、と猫とともに立ち上がる。
ベッドの上の猫を抱き上げ、一緒に布団に入る。
そうすると、ゴロゴロと嬉しそうに喉を鳴らす。
さっきまでひざの上にいた猫が、ぴょんっ、と軽快にベッドに上がってくる。
『私も入れてくれ~』
と顔を近づけてくる。
その要望に応じ、布団をちょこっと開けると、
もそもそと入ってくる。
先に入っていた猫が、少し不服そうだったが、
二匹とも収まったところで、電気を消す。
二匹を交互に撫でながら、静かに目を閉じる。
幸せなぬくもりを感じながら、今日も眠りにつく。