わたし、死ぬのが怖かったんだ、と気づいた話。
昨日、夢を見ました。
とてもリアルな夢で、
初めて、夢の中で「夢ならいいのに」と思いました。
今でも鮮明にそのシーンだけ頭にこびりついていますが、
その夢のあるシーンで、
私はもう死ぬ寸前でした。
今晩死ぬことが確定して、
それまでの時間を、恐怖におびえながら過ごしていました。
何も言わずに死んでしまうのはよくないと、
お母さんに電話をかけました。
私は、泣いていました。
恐怖と申し訳なさで、今日もう死ぬんだ、と言えなくて、
言葉を詰まらせながら、
「ごめんね」
とだけ伝えていた。
そのあと、今晩私が死ぬであろう場所へ行った。
数時間後、私はここで死ぬのかと思うと、
居てもたってもいられなかった。
死ねないと思った。
どうにかして生き残れないかと考えた。
私には、「その時」を待つことしかできなかった。
私は、どうしようもなく、生きたかったのだ。
そこでふと、目が覚めた。
夢だったと、気づいたのだ。
「生きている」「生き残れたのだ」と、
気づいたとき、とても安堵した。
私はまだ、生きているんだ。
嬉しかった。
死なずに済んだことが、嬉しかったのだ。
その時、私は他人事のように、
「わたしも、死ぬのが怖いんだな」
と思った。
「死ぬ」って、怖いんだと思った。
そのことに、すこし、ほっとした。
普段、何気なく生きていると、
なぜ生きているんだろう、と思ってしまう。
嫌なことがあると、
いっそ死んでしまったほうが、と思ってしまうこともある。
でも、苦しみながらも、私は生きていく。
この人生に、きっと、意味があると信じて。