HSPという性質。
つらい。
苦しい。
私はこの『HSP』によって、
人生の大部分を苦しんで生きてきた。
初めてこの言葉に出会ったときは、
救われたような気がした。
私が間違っていたんじゃないんだ。
私と同じようなことで、生きづらさを感じている人はいるんだ。
そう知れただけで、少し心が軽くなった。
それまでは、みんな同じように感じているものだと思っていたから。
そのうえで、皆は上手く生きているものだと思っていたから。
みんながみんな、同じように感じているわけではないと知って、驚いた。
うらやましいと思った。
好きでこんなに敏感じゃないのに、
もっと打たれ強くありたいのに、
どうしても、ダメージを負ってしまうのが、苦しかった。
生きているのが、どうしようもなく、つらかった。
『HSP』と付き合っていくのは、難しい。
なかなか、仲良くできない。
大きな音を聞けば、思考は停止し脈は速くなる。
怒っている人がいれば、緊張し手が震える。
人ごみを歩けば、目が回って息苦しくなる。
人の雰囲気が見え、感情が流れ込んでくる。
自分で自分の感情をコントロールできず、
人の感情をもらいすぎて、体力を消耗する。
こんな生活が、あと何十年も続くと思うと、絶望しかなかった。
でも、モノには必ず、良い面と悪い面がある。
HSPにも、それは同じ。
だから、私は、これから先少しずつ、
『HSPでよかった』と、思えるように、
いいところを探していきたいと思う。