すべては、紙一重。
表と、裏。
善と、悪。
正解と、不正解。
反対のように見えて、これらのものは、
すべて同じことである。
私は偏った思考が嫌いだ。
「常識」や「ルール」という判断軸を与えられ、
自分の頭では考えず、それらに沿った判断しかできない人は嫌いだ。
「常識」や「ルール」といったものは、
人々が、より一緒に暮らしやすくなるため、
より助け合えるために存在しているものに過ぎない。
なのに、それらが「絶対」だと言わんばかりに、
ただただ振りかざしてくる人が嫌いだ。
振りかざす前に、一度、考えてみてほしい。
その判断は、間違ってはいないだろうか。
あなたの価値観に、そぐわないものではないだろうか。
あなたが大切にしたいものを、守れるものだろうか。
この世にあるのは、「事実」だけ。
それをどう解釈するかは、人によって違う。
だからこそ、自分の頭で考えてほしいのだ。
みんなが「悪」といったから、悪なのではなく、
みんなが「正しい」といったから、正しいのではなく。
本当にそうだろうかと、一度考えてほしい。
私は、偏った思考は嫌いだ。
出来るだけ、いろんな立場で解釈をしたい。
自分の中の、価値観に合った見方をしたい。
出来るだけ、フラットに事実を見たいのだ。
この世には、対立するものがたくさんある。
対立する必要がないのに、対立しているものもある。
それらから生まれた、
差別や区別。
これらは悲しみしか生まない。
だから、一人一人が、自分の頭で考え、
目で見て耳で聞いて、自分の軸で判断をし、
人はみな違うのだということに気づき、受け入れ、
相手に歩み寄ろうという気持ちを持つことが、必要だと思う。
そうすればきっと、
今よりも、すこし悲しみが減って、
今よりも、すこし、笑顔が増える世の中になる気がするんだ。