可愛くなったって。
かわいくなったって、
私は私だ。
そのことが、突然すとんと腑に落ちた。
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私はいつも、
自分の容姿を言い訳にしてきた。
太っているから。
可愛くないから。
おしゃれじゃないから。
だから、好かれないんだと。
昔よりは、そういった思いは薄れてきたけれど、
長年信じてきた思いは、まだ私の心にこびりついていたようだ。
人から無視をされては、『可愛くないからだ』
冷たい対応を取られては、『デブだからだ』
自然と、そう思ってしまっていた。
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だけど、どんなに可愛くなったって、
どんなに痩せてスタイルが良くなったって、
きっと、私は『私』のままなんだろう。
人に話しかける時も、
人と話してる時も、
ご飯を食べている時も、
廊下を歩いている時も、
今と、何も変わらない。
だから、
見た目が変わったからと言って、
何かが変わるというのは幻想だ。
逆に言えば、
今の状態でも、好いていてくれる人はいて、
それは変わらないということ。
私は、いまの『私』だから、
人から嫌われ、そして人に好かれている。
今の私で、そのままでいいんだ。
そんなことを思った、仕事帰りの夜。