不安を手放して、生きる。
今まで、いくつかの仕事をしてきた中で、
『あなたは仕事がよくできる』
というようなことを、よく言われてきました。
辞める際には、ほとんどの場合
『何とか続けてくれない?』と言われたり、
リーダーなどの役職を任せられることも多かったです。
けれど、
私は元々、マメに仕事ができる方ではありません。
本当に仕事のできる人や、リーダー職などが得意な方は、
仕事が楽しかったり、任されることが嬉しかったりすると思うのですが、
私の場合は、違いました。
どんな仕事をしていても(言ってしまえば仕事以外でも)、
私が’きちんと’仕事が出来ていたのは、「不安」だったからでした。
出来なくて、怒られたらどうしよう
「できないやつだ」と思われたらどうしよう
ちゃんとしなきゃ
怒られないようにしなきゃ
失敗しちゃいけない
がんばらないと
努力しないと
怒られる
必要ないと思われる
嫌われる
…
そういった思いから、とにかく真面目に正確に、仕事をこなしてきました。
だけど、そうして不安を原動力に仕事をしてきた結果、
どの仕事も、長くは続きませんでした。
常に頑張り続け、気を張り続けるので、
仕事中はもちろん、家に帰っても仕事のことしか考えられず、
息抜きも満足にできていませんでした。
さらに、こうして頑張り続け「仕事できるね」「たよりにしてるよ」と言われると、
その状態を保つために、
『これから先も頑張り続けなければ』いけなくなります。
私はいつまで頑張り続けなくちゃいけないだろう
がんばってないと、私は褒められないし役に立たない
という思いがどんどん強くなっていきます。
私は今まで何度も職を変えてきましたが、
最近になって、ようやっと気づいたことがあります。
今まで仕事が続けられなかった理由、
仕事が途中で辛くなってしまう理由。
それは、仕事が合っていないからでも、
職場環境が悪かったわけでもありませんでした。
(そういった要因がゼロだった、というわけでもないとは思いますが)
一番の要因は、
「不安によって、無理をしすぎて自分を苦しめていた」
からでした。
今の仕事は、働きだしてからもうすぐ1年が経とうとしていますが、
この「無理をする」「がんばる」ということを意識的に辞めるようにしています。
そうしたら、今までの仕事と比べて、働くのが楽になりました。
現在の職場は、圧倒的職場環境がよい、というもの要因の一つにはなると思いますが、
それ以外にも、「頑張りすぎない」「適度に息抜きをする」ということが上手くなってきたのも、大きな要因だと感じています。
以前、私が感じていた不安は、
本来感じなくてもいい不安でした。
必要のない不安を、自分で抱え、大きくして、
それに自ら押しつぶされそうになっていました。
不安を、手放して生きる。
不安を抱えやすい私にとっては、とても大切なことなんだと実感しました。
不安を手放すことは、最初は勇気がいるけれど、
手放した先には、少し生きやすい未来が待っている。
まだまだ、不安を感じてしまうことも多いけれど、
少しずつ、手放すことも意識しながら生きていこうと思います。