「好きなことで生きていく」んじゃなくて。
ここ数年でよく聞くようになったフレーズ。
「好きなことで、生きていく」
この言葉に、多くの人が惹かれ、憧れ、
自分もそうなりたいと、目指すようになった。
だけど、これって、すごく曖昧な表現で。
この言葉だけだと、きっとキラキラとした素敵なイメージは思い浮かぶけれど、
具体的なところまでは、なかなかイメージできないと思う。
そういう私も、この言葉に憧れた一人だった。
初めて聴いたとき、「なんて素敵だろう」と思った。
私もそんな風に生きたいと思った。
でも、実際目指すには、いろんな障害があって、疑問もあって。
そもそも私の好きなことって何だろう?とか
本当に自分の望む生活ができるんだろうか?とか。
そうしてぼんやりと考えては目指すのを辞め、という事を繰り返していたのだけれど、
ようやっと、「答え」にたどり着いた気がした。
その答えは、
「好きなものを、好きなままで、好きな自分で生きていく」
ということ。
「好きなことで、生きていく」って、こういう事なんじゃないかって思った。
大人になると、多くの人は好きだったものを手放していく。
それも、自分がそうしたいからではなく。
私は子供の頃、大人になりたくなかった。
「大人になる」って、人生の終わりだと思っていた。
楽しいことが無くなって、やらなきゃいけないことに追われ続ける日々。
自由もなく、灰色の人生。
それが、私の「大人」のイメージだった。
でも、
「好きなことで、生きていく」を実現している人たちは、
私の思い描いていた「大人」とは違って、
毎日が楽しそうだった。
やりたいことをやって、カラフルな毎日を送っているように見えた。
じゃあ、なんでそう見えてるんだろう?って考えてみた。
そしたら、そういう人たちは、
「好きなものを、好きってちゃんと言っていた」
世間体とか、周りからの目を気にせずに、自分の好きなものを大切にしていた。
「好きな自分で生きていた」
世間の当たり前に合わせて、自分自身に嘘をつくのではなく、
自分が好きだと思える自分を貫いていた。
だから、輝いて見えるんだと思う。
多くの人が、願いつつも、無意識に目をそらし諦めてきたその生き方を、
実現しているから。
うらやましいんだと思う。
「好きなことで、生きている」からじゃない。
「好きなことを、好きなままで、好きな自分で生きている」から、輝いているんだと思う。
自分に嘘をつかず、胸を張って生きているから、輝いているんだと思う。
だから、私も、
そんな風に生きていたいと思う。